クッションマム (ドーム菊・ざる菊) の定植 (地植え)
クッションマム (ドーム菊・ざる菊) は、地植えにすると、手間がかからず、通常は、鉢植えより大きく育てることができます。
ここでは、クッションマムの定植 (地植え) についてご紹介します。
定植 (地植え) のタイミング
クッションマムの定植は、
- 根分けのとき
- 挿し芽が発根したとき
- 9 cmポリポットで育苗した後
- 小鉢 (5号鉢など) で育成した後
- 大鉢 (7〜9号鉢など) で育成した後
より早い段階で定植をすれば、植え替えや水やりなどの手間がかからず、大きく育てることができます。
しかし、早く植えると、定植後の生育が悪い株が小さくなってしまったり、途中で枯れて、株が欠けてしまったりして、見栄えが悪くなる可能性が高くなります。
また、定植から開花までの期間も長くなります。
より遅い段階で定植をすれば、確実に一定以上の大きさの株にすることができ、途中で枯れる可能性も低くなります。
また、定植から開花までの期間も短くなります。
しかし、植え替えや水やりなどの手間がかかり、通常は、小ぶりになります。
定植から開花までの期間が長くても構わない場合は、9 cmポリポットで育苗した後、生育のよいものを定植すればよいと思われます。
9 cmポリポットで育苗している場合、根分け、もしくは、挿し芽をポット上げして、20日ほど経ったら、ポットの底の穴から根が見え始めます (下の写真)。
ポットの底の穴から根が見え始めたら、ポット内で根が伸びているということです。
根の伸び具合にもよりますが、根分け、もしくは、挿し芽のポット上げ後、20〜30日の間に定植します。
根分け、もしくは、挿し芽のポット上げから日数が経ちすぎると、根が巻きすぎた状態になります。
こうなると、遅すぎるので、根が伸びすぎておらず、根が白いうちに定植しましょう。
植え場所
クッションマムの栽培には、日当たりがよく、風通しのよい場所が適しています。
たっぷり日光が当たる所に植えましょう。
ただし、強風で株が割れたり、倒れたりする可能性があるので、強風を避けられる所の方がよいでしょう。
また、クッションマムを含め、一般的なキクは、日長時間が短くなると、花芽ができて、花が咲く短日植物です。
しかし、夜間に電灯が当たると、日が長い状態になってしまい、花芽ができるのが抑制され、開花時期が狂ってしまう可能性があります。
そのため、夜間に電灯が当たらないようにした方がよいと考えられます。
必要なもの
苗
苗は、病気が発生しておらず、よく育っているものを使います。
病気になっていたり、他の株と比べて、生育が著しく悪かったりするものは、処分しましょう。
以下では、挿し芽をして、9 cmポリポットで育苗した苗を使っています。
土作りの材料
土の状態にもよりますが、一般的には、
- 腐葉土
- 牛糞堆肥
- 苦土石灰
- 軽石
土作り
土作りは、定植の1〜2週間前に行います。
クッションマムの栽培には、野菜作りの土のように、水はけ、水持ち、肥料持ちがよく、弱酸性から中性の土壌が適しています。
定植の1〜2週間前に、腐葉土、牛糞堆肥、苦土石灰、軽石などを土に混ぜて、耕しておきます。
また、水はけが悪い土地の場合は、高い畝を作って、株が加湿にならないようにします。
畑のように広い所で栽培する場合は、野菜作りのように、ポリマルチを敷くと、雑草の抑制や成長の促進が期待できます。
以下では、直前まで野菜を栽培しており、土の状態が良さそうだったので、牛糞堆肥のみを表面に少し混ぜています (下の写真)。
また、下の写真の花壇は、少し高くなっているので、畝は作っていません。
定植の手順
① 仮置きして、植える位置を決める
花壇などに植える場合は、ポリポットや植木鉢のまま、置いてみて、植える位置を考えるとよいでしょう。
大きく育って、花が咲いた状態を想像して、株同士の距離、配置の見た目、色のバランスなどを考えて、調整します (下の写真)。
株同士が近すぎると、隣の株と茎や葉が重なり合ってしまうので、クッションマム特有の半球を見せたい場合は、株同士を最終的な株の直径より離す必要があります。
最終的な株の直径が60 cmなら、株同士を60 cm以上離す必要があります。
隣の株と茎や葉を重ならせて、すき間がないようにすることもでき、この場合は、最終的な株の直径より株同士を近づけて植えます。
野菜のように、畝に沿って、一定の株間で植える場合は、いきなり植えても、問題ありません。
② 苗を植える
スコップなどで植え穴を掘ります (下の写真)。
このとき、深さは、苗を植えたときに、根鉢の上面と回りの土の面が同じになるようにします。
下の写真のように、下の方に枯れている葉や黄色くなっている葉が付いてることがあるので、これらの葉は取ってしまいます。
指で摘まんで、下の方に引っ張ると、簡単に取れます。
このとき、無理に引っ張って、茎を傷つけないようにしましょう。
また、草が生えてきていたら、抜きます。
ポリポットや植木鉢から苗を抜いて、植え穴に入れます。
土を寄せて、根鉢と植え穴のすき間を埋めます。
根鉢の上面を軽く押して、根鉢と土を密着させます (下の写真)。
下の写真のように、根鉢ができて、土が崩れずに取り出せるはずです。
③ ラベルをつける
品種や色などを判別したい場合は、品種名や色などをラベルに書いて、挿しておくとよいでしょう。
④ 水をかける
上から、ジョロのシャワーで、水をたっぷりかけます。
このとき、葉に付いた土を洗い流します。
定植後の管理
水やり
通常、地植えの場合、水やりは必要ありません。
定植時に、1回、水をやるだけで、その後は、やりません。
ただし、夏場、長い期間、雨が降らずに、土の乾燥がひどく、生育に悪影響があると思われる場合は、水をやった方がよいと考えられます。
暑い時期に水やりをする場合は、気温が高い時間帯は避け、早朝か、夕方にやります。
追肥
定植後、2週間ほど経ったら、追肥をします。
追肥については、「追肥 (準備中)」をご覧ください。
殺虫剤の使用
害虫が発生した場合は、殺虫剤を使用した方がよいでしょう。
殺虫剤の使用については、「殺虫剤の使用」をご覧ください。
摘心
通常、クッションマムは、摘心しなくても、半球状に育ちます。
しかし、株によっては、分枝しにくいものもあります。
定植後、10日から2週間ほど経って、分枝していない株がある場合は、摘心をします。
摘心については、「摘心」をご覧ください。
整形
クッションマムが半球状に育ったときに、長く伸びた茎があって、形が悪くなる場合があります。
形が悪い株がある場合は、長く伸びた茎を切って、形を整えることで、きれいな半球状にすることができます。
整形は、花芽ができ始める前に行う必要があります。
整形については、「整形 (準備中)」をご覧ください。