クッションマム (ドーム菊・ざる菊) ポット苗への殺虫剤 (オルトラン粒剤) の使用
暖かくなってくると、害虫が活発に動き始めます。
キクには、アブラムシ、アザミウマ、ガの幼虫 (イモムシ、アオムシ)、ハダニ、ハモグリバエの幼虫などが発生します。
下の写真は、ポット苗に発生したアブラムシです。
下の写真は、上が虫に食べられたポット苗の葉、下がその葉の裏にいたイモムシ (メイガの一種と思われる) です。
イモムシの場合、葉の上に糞 (黒い粒) が落ちていると、その上の葉の裏にいることが多いので、糞を見つけると、イモムシを見つけることができます。
害虫を放っておくと、生育に悪影響が出るので、対策が必要です。
株が少なく、小さければ、害虫を手で取ることもできますが、株が多かったり、大きかったりすると、手で取るのは困難です。
必要に応じて、殺虫剤 (農薬) を使った方がよいでしょう。
オルトラン粒剤の使い方
殺虫剤は、キクに使えるものであれば、何を使っても、問題ありません。
手に入りやすいものを使えばよいでしょう。
ここでは、住友化学園芸のオルトラン粒剤を使っています (下の写真)。
オルトラン粒剤は、アオムシ、ヨトウムシ、ネキリムシ、アブラムシ、ハモグリバエなどに効く殺虫剤です。
浸透移行性といって、成分が根から吸収され、茎や葉に移動し、効果が持続します。
下の表は、パッケージに載っている「きく」の適用害虫と使用方法 (注) です。
| 適用害虫名 | 使用量 | 使用時期 | 総使用回数 | 使用方法 |
|---|---|---|---|---|
| ヨトウムシ類、 ネキリムシ類、 ハモグリバエ類 |
6 g/m2 | 発生初期 | 5回以内 | 株元散布 |
| アブラムシ類、 アザミウマ類 |
3〜6 g/m2 |
注) 適用害虫と使用方法は、このページの作成時のものです。実際に使用する際は、パッケージの表記に従ってください。
単純に面積で考えると、9 cmポリポット1個あたりの使用量は、0.04 gです。
1 gで9 cmポリポット26個分 (カゴトレーおよそ1個分) になります。
9 cmポリポット1個に対しては、ごく少量で十分であると考えられます。
キクへの使用方法は、「株元散布」となっているので、ポットの土の表面に、少量をパラパラと撒きます (下の写真)。
このとき、1ヶ所にかたまらないようにして、全体に撒きます。
下の写真では、ストローを斜めに切ったものを使って、撒いてますが、スプーンなどを使えばよいでしょう。
殺虫剤 (農薬) には、素手で触れないようにしましょう。
殺虫剤使用のタイミング
オルトラン粒剤の場合、予防的に散布する使い方が紹介されていることがありますが、少数の害虫を見つけてから、使用してもよいでしょう。
1株に少数のアブラムシやイモムシがついていた場合、その後、他の株にも、どんどん広がってくると考えられます。
そのため、1株に少数の害虫を見つけたら、全ての株に散布するようにしています。
害虫は、増えたり、減ったりを繰り返すので、増え始める直前に使用すれば、無駄がないと思われます。
ポット上げや根分けのときに、害虫がついている場合は、ポット上げや根分けのときに、一緒に使用しても、問題ありません。